【店長日誌 2001年版】
★ I want to be a craftsman 2001.2.8

 ギターを造るクラフトマンになるには...
 まずクラフトの専門学校を卒業しましょう!
 で、その通学中に自分の好きな楽器店に入り浸りましょう!
 で、その楽器店の店長に気に入られましょう!
 で、忙しい時に『ちょっと手伝ってくれない?』と声をかけてもらいましょう!
 で、『うちで働かない?』なんて言われてみましょう!
 これであなたもクラフトマンの階段を一歩踏めるのです!

 真面目な話になりますが....
 大阪だけでも2,3件のクラフト専門学校があります。
 (全国では10件以上、年間80〜150万かかります 1,2年制)
 そこから毎年、2、300人が卒業します。
 大阪にはちゃんとしたクラフト部門を持った楽器店が10件程....
 その中で求人は年間4,5人ではないでしょうか?
 『東大入るよりむずかしいでぇ?』と
 私は『クラフトマンになりたい!』って方に常にお伝えしてます。
 (楽器店の販売のバイトならまだ簡単ですよ)

 みんなの憧れの職業だからこそこんな結果になってしまいます。
 『ミュージシャンになりたい!』
 この意見に対しても同じ事が言えますよね。

 しかし
 『やる気/センス/技術/知識』
 これらを努力で1つでも得て
 『心ひかれる優れた人材』となれば道開かれると思いますね。

 私も19才の時、楽器店へ『バイト募集見てきました!雇ってください!!!』
 と飛び込みで面接に行き、雇って頂く事が出来ました。
 瞳の奥から、心の底からその気持ちを伝える事ができた事がその勝因だと思います。
 (ドラムもギターも始めたばかり....知識もないに等しかったのですが、瞳の奥の力は人一倍(^^;)
 だから現在、自分の楽器店を経営する事が出来たのだろうと思います。

 『口先だけで物を言う』者はこの業界、相手にしてもらえませんヨ。
 『ミュージシャンになりたい!クラフトマンになりたい!』
 誰にも負けない程、あなたが=そう=思っていれば、いつかその望みは報われるでは?
 (努力次第で専門学校に行く必要もなくなる可能性もあります....しかし、ジャムズでは
  残念ながら 百ウン十万も払って一生懸命、学校に通い卒業した方を優先します。
  それだけその人材が=本気=だと言う事がその理由です。

 ジャムズ店頭で『クラフトマンになりたい!/バイトで雇って下さい!』って方は
 最低でも、私の目の奥の力を越えていなければなりません。(^^;)
 ぜひチャレンジして見て下さい!
 いつでも待ってます!
 しかし、今現在 人材は飽和状態。
 あっ、それと給料安いでスよ(^_^;)
 夢を売る商売なので儲かりません.....これはどこの楽器店も同じですよ!たぶん....
 毎日、楽器に囲まれて仕事ができる!っと思える方しか無理ですね(^^;)
 (私は毎日毎日 楽しくてしょうがありませんが....この業界11年目...しかし、楽しい!)
 あっ、最後に....クラフトマンは日々、終わる事のない勉強をしていかなければならない事を
 お伝えしておきます。
 おしまい...

★SUPER SESSION ! 2001.8.16
 あれは忘れもしない....
 1995年の春

 私がとある楽器店で修行の身であった時の事です。
 その頃、デジタル機器の販売を担当していました。
 あるお昼過ぎに上司宛にメーカーさんから一本の電話。
 『うちの商品をスティーヴィーワンダーが見たいと言っているんです。
  こちらでは今、デモ機がなく困っているんですよ。
  そちらの店頭品をデモ機として使わせてもらえないでしょうか?』

 そしてその数時間後...
 裏口よりSPに囲まれたスティーヴィーワンダーとメンバー、マネージャー、
 通訳の方含め、約十数人、御来店されました。
 店内は騒然...
 
 その商品とはAKAIの16trハードディスクレコーダー。
 今では十万チョイで買える品物が当時は50万ほど。
 デモデーターをYAMAHAのミキサーProMixを通して
 モニタースピーカーYAMAHA NS-10で鳴らしてみる。

 スティーヴィーワンダーは気に入った様子で2台も注文。
 さすが世界のミュージシャンはケタが違う!
 しかしマネージャーが値段交渉。
 かなり値切った末『VISAでええかぁ〜?』にがっくり。

 その後、店内をメンバー全員が物色。
 その時の店長がコンピューターデータのSMFで彼の曲を流すと、
 『コンピューターで私の曲が演奏できれば私は必要ないねっ♪』
 なんて驚いて笑っておられました。
 そして曲に合わせて展示してあったシンセサイザーを
 データーに合わせて演奏しはじめられました♪
 生の演奏を間近で見る事ができた。

 そして....
 『音はどうやって変えるんだ?』と通訳を通しての質問。
 彼の横にいた私は彼の指を握ってボタン操作を誘導しました。
『太いっ!この指で鍵盤弾けるんや!』と思った事を覚えてます。
 そのシンセはジョグダイアルというダイヤルで音色やデーターを変化させる方式の物で
 彼は馴染んでない事もあり手助けが必要でした。
 私は彼の指を持ちながら彼の顔を下から見上げると
 サングラスの間から彼の目が見えました。
 うっすらとグレーの瞳...
 目が見えずとも、一流プレイヤーとして名を響かす本物のミュージシャン...

 操作に慣れだした彼は自由にシンセを奏で始めました。
 私はすかさず、そばにあったリズムマシーンでその演奏に会わせ叩いて
 簡単なセッションをわずかな時間すごしたんです..

 気が付けば周りには人だかり。
 その楽器店が入っているビルの他の階の人間までが押し寄せてきていた。
 夢のような出来事は20分程で終わりました。

 あの指を握った感覚が未だに忘れられません....
 それから彼のCDを盛んに聞く様になり今日の自分の音楽への考え方に
 つながる事となっています。
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■アメリカ旅行記 Part 1-Part 3

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